「オーガニックの本質」は生態系や自然環境の循環を「あるがまま」に整えることが、それらの保全と維持、ひいては人の健康にも必要不可欠なことだ と言っていると私は解釈しています。
そして、そのような本質は人の身体の仕組みにも当てはまることを「腸活」を実践された方は強く実感されていることと思いますし、オーガニック思考の方にもご理解いただけると思います。
お肌のお手入れでご注意いただきたいことは「本質」と「イメージ」の混同です。 お手入れ製品で「オーガニック原料」や「天然由来」の成分が配合されたものがあると思いますが、それらは「オーガニック原料」や「天然由来」の「優しいイメージ」を付加価値とするものです。
「オーガニック原料」や「天然由来」が何だか優しそう(イメージ) と言うことと 肌環境にやさしいお手入れや肌環境がオーガニックな状態(あるがままの状態)であることは別物。 少し冷静になって「本質」を振り返っていただければご理解いただけることと思います。
≪オーガニック原料≫
・原料成分がオーガニック栽培されたもの ⇒ 成分として安全そう
・原料成分がオーガニック栽培されたもの ⇒ 成分として優しそう
・こだわった原材料 ⇒ 拘ったものを使っている満足感(ステータス)
≪天然由来≫
・天然 = 非化学合成 ⇒ 成分として安全そう
・天然 = 非化学合成 ⇒ 成分として優しそう
・由来とは何?
それぞれ、食材としての優位性に関して非の打ちどころと思いますし、栽培時の環境負荷の点からも申し分ないと思います。 しかし身体やお肌の環境にフォーカスして考えてみれば、身体やお肌に存在する「環境」に最適化することが最も大切で、原料成分がオーガニックや天然由来かは二の次。 と考える方が妥当と思われます。
≪オーガニックな肌環境、お手入れとは?≫
・表皮常在菌のバランスが整った状態
・表皮常在菌の働きが活発
・表皮常在菌が活発でいられるお手入れ
・表皮常在菌へのダメージを最小限するお手入れ
≪お手入れの基準は身体やお肌の本質に寄り添うこと≫
身体やお肌のお手入れの基準は、「オーガニック」で化学肥料を使用しないように、お手入れ製品では有効成分や薬効成分などを極力排除したり、「腸活」で腸内細菌に優しい食事を心掛けるように、表皮において表皮常在菌が活発でバランス良く存在し、皮脂膜が程よく保たれるケアをすることに尽きます。
身体やお肌に「あるがまま」の表皮環境・サイクルを取り戻してもらい、キメの揃った艶のある肌を育むことこそ、キレイな肌づくりの本質と考えられるのではないでしょうか?
概念的な話しで実際どうすれば?? に関しては、別の機会に… また、肌環境に触れた関連記事が 「こちらから」 ご覧になれますので、気になった方はご覧ください。