前回は、習慣化する ということは無意識で「やりたい行動や思考」ができてしまう状態をつくる事 が大切だとお話ししました。今回は目標を実現するための習慣化に必要なポイントをみていきたいと思います。
≪目標は明確に≫
何よりも実現したい目標は明確にする必要があります。目標が明確でないと、その実現に必要な行動が何かが明確にならず、何をすればそこに辿りつけるのかがハッキリしません。ただ闇雲に何かを始めても、目標となる状態に辿り着くとは思えませんし、何よりも非効率で変化を実感し難い ⇒ あきらめて止めてしまう が定番の流れということは皆さんもご存じですね…
≪スモールステップの計画 大きなステップ✕≫
目標が明確になっていると、その状態・そこ得辿り着くのに必要な行動が浮かび上がってきます。
例えば何かの資格を取るような場合、仮に推奨学習時間が300時間だったとして1日3時間で100日後には試験を受けられる と考えがちですか、余程意志が強いか切羽詰まっていない限り、その計画の実現度は低いと考えられます。(勉強することが習慣化されていない前提)
なぜなら、モチベーションが高い初めの頃は実行できるかもしれませんが、徐々に身体(脳)が今までどうり生活習慣に引き戻そうとします。「三日坊主」が多い原因はここにあります。 スモールステップの計画は、モチベーションや高い意識に頼った計画ではなく「参考書を開くだけ」が習慣化され、当たり前の日常になったら「開いたら5分読む」にステップアップといったように、生活習慣に徐々に組み込んで習慣化することで、身体(脳)が拒絶し引き戻させない為の工夫と言えます。
≪つまづきそうなことをピックアップしておく≫
ご自身のクセを知ることにもつながりますが、図書館のような静かなところ と カフェのような多少のノイズがあるところのどちらが集中できるのか。やスマホがあるとついつい見てしまうクセがあるなど、「気が散る」「集中できない」状況を理解することが大切です。
それらの状況は身体(脳)に染みついたクセ(習慣)なので、良くも悪くも上手く利用してスモールステップの計画の実現度を上げるように組み込みましょう。 静かなところが集中でき、スマホを見がちなら「スマホを家に置いて図書館に行く」から習慣化の第一歩を踏み出す。など、クセ(習慣)を上手く利用して新しい習慣を馴染みやすくすることに目を向けて下さい。
≪すぐに結果を求めない≫
改めて書きますが、今まで身体に染みついた習慣を簡単に変えることはできません。前回もお話ししたように新しい習慣は、行動習慣1ヶ月、身体習慣3ヶ月、思考習慣6ヶ月程度掛かってやって身に付くものなのです。
脳の拒絶反応がない程度で「じわじわ」と新しい習慣を身体(脳)に馴染ませていき、まずは完全に習慣化すること目指してください。 習慣化さえされれば、成果も感じられるようになっているでしょうし、目指す目標が実現する日は間近に迫っていると感じられているはずです。
また、スモールステップであれば、「達成できた」を感じられ易く続けるモチベーションにもなります。是非来年は小さな「できた」を積み上げて、幸せな1年だったと締めくくっていただけることを期待しています。